オリンピックが開幕し、メダルラッシュに沸いておりますが、
その日陰になっているプロ野球について取り上げたいと思います。
(プロ野球に詳しくない方もおられることを考慮し、
多少くどくなっているかもしれませんが、ご容赦下さい。
オールスターも終わり、6~7合目に近付きつつあります。
セントラル・リーグでは、首位が巨人、離れた2位が中日、
さらに離れて3位に広島・ヤクルト、5位阪神、6位横浜、
という順位になっています(7月30日現在)。
私は元々阪神ファンだったのですが、
2003年に阪神がセントラル・リーグ優勝をした後に、
千葉ロッテファンに鞍替えして現在に至っております。
阪神ファンを辞めるきっかけとなったのが、
フリー・エージェント(以下、「FA」という)制度による、
他球団の主力選手の大量流入でした。
制度自体を否定するつもりはないのですが、
ある意味オールスターのような顔ぶれが揃ったことで、
チームに愛着が持てなくなってしまったのです。
阪神はその後もFAで他球団の主力選手を補強していますが、
いわゆる生え抜きの若手選手が出場機会を奪われ、
レギュラーを掴み取れない状況が何年も続いています。
また、詳細は割愛しますが政治的な要因により、
相当なことがない限りレギュラーの座につきます。
7月28日の試合では、
先発野手8名のうち、20代の選手は2名、
平均年齢は32.6歳です。
FAの選手3人、生粋の生え抜きの選手は2名しかいません。
ちなみに、今勢いに乗っている広島は、
先発野手8名のうち、20代の選手は6名、
平均年齢も28.9歳です。
生え抜きの選手も6名で、FAは0人、
例外の1人は外国人選手です。
単純に、若手ばかり・生え抜きばかり使えばいい、
というつもりはありません。
経験も重要な要素ですし、外部からの刺激がなければマンネリ化します。
ただ、他球団から主力選手が多数入ってきてしまうと、
既存の選手は「自分は試合に出られない、優遇されない」
とモチベーションが低下します。
それに能力・経験不足が加わり、チーム内の競争も低下し、
結果として全体的な戦力も低下しているように感じられます。
数年前の巨人も、同様の傾向が見えていました。
私の好きな千葉ロッテも、大黒柱の1人の井口選手は、
元々はメジャーリーグ、さらに前はダイエー(現ソフトバンク)
で活躍していた選手です。
井口選手は、メジャー流の調整法や自らの経験を伝え、
西岡選手のメジャー挑戦にも助言をするなど、
チームに良い刺激を与えています。
要は、バランスの問題なのだと思います。
同じ目標を持ち、平等な競争の下で、
過去の実績に捕らわれ過ぎることがなく、
能力・実力を正当に評価されるようなチームは、
お互いがお互いを高め合って、
素晴らしい結果を残せるのだと思います。
このコラムを読まれた方、
貴方のいる組織はどんな組織でしょうか?
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最後に、今週末はいよいよ診断士試験の1次試験ですね。
私事でお恥ずかしい限りですが、
私は自己採点421点での合格でした。
初日の最終科目の運営管理で、
全ての解答・見直しを終えて20分ほど余り、
解けなかった問題(ちなみにH21年第11問です)をずっと考えて、
3分前くらいで正答が分かりました。
そのまま帰っていたら、私は419点の不合格だったはずです。
作り話のようですが、実話です。
もし受験生の方がいらっしゃいましたら、
こういう最終合格者もいる、と思って、
諦めないで2日間やり抜いてください。
受験生の皆様の合格をご祈念申し上げます。
(2012年7月 林 哲史)