2015/09/22

まつど創業塾開講に想う

 国はアベノミックス成長戦略の一環として産業の新陳代謝を図り以て女性及び高齢者をはじめとした雇用の促進、経済の活性化を図ることを目的とした産業活性化法を制定し、各種の成長戦略を策定し施策を講じている。

 中小企業については、商工会議所等の中小企業支援事業機関に対し「創業期」、「成長期」、「成熟期」、「停滞期」といった中小企業者の事業の発展段階毎に、その伴奏者としてハンズオンによる支援事業を対象に、各種助成策を講じている。

 創業塾は、その一つとして全国の商工会議所等の中小企業事業支援者の研修に対する助成事業である。松戸商工会議所のまつど創業塾には昨年に続き今年もメイン講師として登壇する。

 研修内容は、創業手続き、マーケティング、ビジネスプラン作成、資金繰り、納税、雇用に関するもので、法律、マーケティング、財務、税務、労務と広い範囲にわたるが、そのうち創業手続き、マーケティング、ビジネスプラン作成を担当する。

 受講者は大学在学中の学生、創業予定のサラリーマン・主婦・高齢者(企業退職者)等、起業間もない創業者と多様である。昨年は60人超の参加で一人当たり、3分間程度のビジネスプラン発表こそ行ったが、グループ討議等双方向方式による進行ができなかった。それでも、質疑応答の時間には数多くの質問があり受講者の関心は高かった。

 今年は昨年の反省も踏まえきめ細かな双方向式の研修により受講者の方の満足度向上を図っていきたい。同時に、自己実現による達成感だけでなく、厳しさも伝えていきたい。
 同時に事業計画発表会に備えてプレゼンの大切さ、心得についても研修していきたい。

 中小企業が生き残る条件は、グローバル、ニッチ、ITであるといわれている。又、明確なビジョン、達成しようとする信念が不可欠であるともいわれている。イノベーションとパッションをもち挑戦する起業者に研修で出会うことが楽しみなこの頃である。
2015年9月 長屋 勝彦