2012/12/13

新聞記事メモの効用


今年になってから、新聞の興味のある記事の要旨をノートにメモしている。平均すると1日の記事で10行前後、1年間でおよそノート1冊になった。
なぜ始めたかというと、目的は“ボケ防止”である。身に覚えのある方も多いと思うが、私も“もの忘れ”というか、そもそも“ものを覚えられない”ということに危惧を感じるようになった。もの忘れ防止の一つの手段としてよく言われるのは、「手書きでメモをとる」ということである(「手書き」というところが大切で、パソコンではダメ)。そこで私も始めてみたというわけである。
とはいっても毎日毎日メモを取るのは大変なので、土日に1週間分の新聞のメモを取るようにしている。1週間分だと2時間程度かってこれもまた手間なのであるが、1週間という単位で新聞を見るということはなかなか効用があるということに気付いた。
ある一定の時間をかけて1週間という過去を振り返って見ると、少し客観的に世の中の動きを見ることができたり、あるいは、ああこの記事はあの記事と関連があったんだと気づくことがあったり。また、短時間により効率的にメモするためには、記事のポイントを要領よくみつけることに気を配ったりと、思わぬ効用を感じている。
さらなる思いとしては、数か月くらいのスパンで振り返ってみて、あのときの新聞の予想はどうだったか、はずれたならなぜはずれたのか、などと分析できたらと思っているのだが、そこまではちょっと難しそうだ。しかしこのおかげで、最近は土日の午前中にゆっくりと新聞を読み返すことが楽しい時間となっている。
で、当初の目的のボケ防止に役立っているかといえば、そんなことでは追いつかないくらい進行していると思われ、効果のほどは定かではありません。
201212月 伊藤純一)