2013/03/24

芝居と職場の共通点


最近、随分久しぶりに芝居を観に行きました。前回芝居を観てから、あまりにも時間が経っていたので、芝居がどんなものなのかもすっかり忘れていました。久しぶりの観劇はとても新鮮で、笑いあり驚きありで、初めから終わりまで楽しめました。筋書きもとてもよくできたもので、わかりやすく素直に面白いと思えるものでした。


芝居を観ていて、感じることがありました。観劇を通して得られる感動と職場で得られる感動が非常に近いことです。芝居が進むにつれて、役者と観客の間に一体感が生まれていきます。喜怒哀楽を共有するようになるんですね。この感覚というのは、プロジェクトで仕事をしているときと非常に似ています。


プロジェクトにはいろんな利害関係をもった人たちが参加しており、それぞれの目的や関心、志向が異なっています。うまくいくプロジェクトでは必ず、プロジェクトの目標に対して本当に自分の目標だと一人ひとりが感じられる瞬間というのがあるんです。その時の感覚が、芝居で役者と観客が一体感を共有する感覚がとても似ています。


そういう意味で考えてみると、今働いている職場というのは言わば舞台であり、自分たちは役者であり、芝居をしていると言っても良いのかもしれません。そして芝居の観客というのが、プロジェクトの利害関係者、ステークホルダーと言えるのでしょう。ステークホルダーを巻き込みながら一体感を作ることが、プロジェクトを成功に持っていく秘訣なのでしょう。
(2013年3月 橋本 歌麻呂)