2013/12/29

頭の回転を早くするための図解思考力

前からずっとそうなのですが、何事においても理解するスピードや意思決定があまり早くないなあと自分自身で思っています。

例えば、何かの説明を受けていてその内容を理解するのに時間がかかったり・・・
小説を読んでいて、なかなか理解ができず2回、3回と読み直したり・・・


そこで原因を考えて見たのですが、ひとつ気づいたことがあります。
パワポで図や表を駆使したものは理解がしやすく、ただ文字が羅列されてるだけのものは理解がしにくいということです。

本などでもわかりやすく説明しようとすると図や表をよく使っているように思います。「世界一わかりやすい○○」といったタイトルの本をよく見かけますが、たいてい文字だけではなく、絵や図や表などを多数用いていると思います。


全ての人が共通ではないと思いますが、文字から物事を理解するというのは難しいのだと思います。
英単語や漢字などを覚える場合も意味付けをしっかりしないと理解できませんし、すぐ忘れてしまいます。


私はIT系の業務システムメーカーに勤務しておりますが、企業の販売管理システムなどのシステムリプレイス提案をする上で現状業務のヒアリングをします。
そして、ヒアリングの結果を業務フロー図にまとめたりするのですが、フロー図にまとめているうちに現状の問題点や課題及び提案内容などが思いつきます。

最初は文字でヒアリング内容を起こすのですが文字で起こしているうちはこれまでに経験しているような内容の話であれば即座に問題や提案内容など思いつくのですが、そうでない場合はフロー図にまとめている段階でいろいろと思いつきます。
やはりこの場面でも文字より図です。


人と話す時や本を読む時など私の現在の頭の中での思考は文字をもとに動いていると思います。入ってきた文字を以下に解釈し理解をするかという思考です。理解できない場合などは、図や表などを起こしてみて、理解につながったりしています。


文字ではなく、最初から頭の中で画像や図表化したイメージを作り出せる人もいますが、そういう人は大概仕事ができるなあという印象もあります。
たとえば何か説明をすると、説明内容を1枚の紙でその場で図表にまとめ出し、いろいろと鋭い指摘をしてくるような人です。


これらの思考を文字主体ではなく図や画像、表を主体にできるかどうかが頭の回転の速さ(理解や意思決定のスピード)に関わっているのではないかと思います。


文字ではなく、最初から頭の中で画像や図表化したイメージを作り出せる人もいますが、そういう人は大概仕事ができます

「頭の中に入ってきた文字情報を図や画像、表に置き換える」
これはおそらく慣れだと思います。常日頃から意識することで次第に身につくものです。
ポイントは2つあると思います。

①いきなり頭の中だけで実践するのではなく、最初は実際に図や表を紙に書く癖をつける
②いくつかの表や図をパターンとして頭の中に保存しておき、思考の段階でそのパターンに当て込むことができるようにする
(
例えば、パワーポイントの「SmartArt」にあるリストやマトリックス、階層構造などいいと思います)


私自身もまだまだこれからですが、それほど時間や苦労をせず劇的に思考スピードが変わる可能性を秘めていると思いますので、私と同じような苦労をされている方は是非意識して見てください。



(2013年12月 斎藤 憲明)