2014/03/12

業界発展の方策

どの業種も右肩上がりで成長するということは少なくなっており、同業団体・組合等では様々な取組が行われている。
その中でも異色な取り組みが、各業界で開催されている「甲子園」である。具体的には、
・居酒屋甲子園 ・美容道甲子園 ・会計事務所甲子園 ・旅館甲子園 
・介護甲子園 ・歯科甲子園 ・エステティックグランプリ ・ぱちんこ情熱リーグ
・ネクストワールドサミット(葬儀屋甲子園) ・治療家甲子園
・トラックドライバー甲子園 等でがある。
これらは、単に接客の技術や知識等を競うものではなく、その業界・会社で働く意義や思い・喜び・顧客に喜んで頂くための取組等を交えてプレゼン(20分)を行い、観客も含め1500名以上が投票して優勝が決まる。
これらを開催する意義は、文頭の通り業界活性化(例えば、会計事務所甲子園では「共に学び、共に成長し、共に元気にする」等というスローガンがある)であるが、もう一つ、社員に輝いてもらう場の提供である。
企業においては代表者(社長)が注目されることはあっても社員が注目されることは少ない。現場で一生懸命働いている社員こそが会社を支えていて、将来に希望をもってもらわなければならない。そこで、その舞台として活用してもらい、自らが成長し、それが同業他社にも刺激を与え、お客様へと波及していく。
また、発表者の姿を学生が見て様々な職業の楽しさを感じてもらうことにも意義がある。
低成長時代と言われる中で生き残っていくためには、自社のことばかり考えていても先は見えづらいのではないだろうか。むしろ業界・会社がどうやって顧客に受け入れられ、発展していくのかを手を取り合って考え、実行していかなければならないと思う。

参考 会計事務所甲子園 http://k-koushien.org/
(2014年3月 山崎 貴則)