2014/05/05

プロの視点を取り入れてみる

 先日の本研究会のプレゼン大会にて、「外見力の活用」について発表した。その際、プロのアドバイスを受けて自分の魅力を引き出してもらうことも1つの手段であるとお伝えした。今回のコラムでは、個人的な体験をもとに、プロの視点を取り入れることの有効性について考えてみたいと思う。
 社会人としての経験を重ね、自由に使えるお金も増えつつあった頃、購入しても着ずにタンスの肥やしになってしまう衣類が増える、色々な情報が目に入り自分に何が似合うかわからなくなるといった時期があった。思い切ってプロのパーソナルカラー・ファッション診断サービスを受けることにした。カラー診断では、肌・目・髪の色などを見ながら、何十枚もある布地を顔の下に当て、似合う色を見つけていく。ファッション診断では、顔の輪郭やパーツの形などをもとに、似合うアクセサリーの色や形を探した。事前に相談の目的やアドバイスを受けたい点などを伝えていたこともあり、自分の悩みを相談しながら、納得のいくコメントを受けることができた。診断結果のレポートも作成して頂き、数年経った今でも買い物に迷った際の検討の基準として活用している。
 健康管理に関してもプロのアドバイスが役立っている。体力のなさからやりたいことが十分にこなせない状況が続いた時、長期的に改善に取り組もうと考えた。目的とめざす姿について相談し、プロの指導を受ける中で、自分の体力や体の弱点を自分自身がきちんと把握できていないことがわかった。自分では指示通りに体を動かしているつもりでも、プロが客観的にみると左右非対称であったり、不十分な強さであったりする場面が毎回のようにある。その都度アドバイスと修正が入るので、自分の弱点を意識し、正しく体を動かすことができている。雑誌やDVDなどを見て運動や食事の方法を真似たとしても、完全にその通りに行うことは難しく、場合によっては成果が出るばかりか逆に体を痛めてしまうことにもなると感じた。成長している点についてもプロの視点からコメントを得られることで運動を続けるモチベーション維持につながっている。
 プロに手助けを依頼することは敷居が高いと感じるかもしれない。また、コストもそれなりにかかるため躊躇することもあるかと思うが、長い目で見ると大きな収穫を得ることができるので、思い切ってプロを活用してみることをお勧めしたい。

以上
(2014年4月 古平 梢)