2014/10/01

Time is Money

 “Time is Money”。日本では「時は金なり」という諺だ。
 時は金なりとは、時間はお金と同様に貴重なものだから、決し て無駄にしてはいけないという戒め。 (引用元:故事ことわざ辞典 http://kotowaza-allguide.com/to/tokiwakanenari.html)
最近よくこの諺を考えて行動している。私の大学生生活も残り半年となったからだ。来年からは”社会”という時間の制約を受けるので、学生の自由な時間という特権を活 かして、今しかできないことにお金を惜しまずチャレンジしている。まさに貴重な時間を大事にしている。
  ここで疑問が浮かぶ。はて、「時間」と「お金」は対の概念になるのだろうか?
有 意義な時間を過ごそうとすればするほど、より多くのお金を使わざるを得ない。(もちろん、お金をかけずに有意義に過ごすことも可能である が。)お金を貯めようとすれば、お金をかけて過ごすよりも効用は低くなるだろう。このような意味においては「時間」と「お金」は対の概念 であると言えるだろう。
実 際に労働経済学に於いても、「お金(賃金)」と「時間(余暇)」の2軸を用いて効用の変化を示すグラフが書けると大学の講義で教わった。若いうちはお金(資産)が少ないため、余 暇が短く労働時間が長くなる。一方、ある程度貯蓄があるミドルエイジは、お金を使うための余暇を欲するようになり、労働時間は短くなる。 経済学では個人の効用が最大になるように、お金と時間の使い方が最適な均衡点で落ち着く。効用最大化は理想であるが、現実では企業の正社 員比率が減ってきており、またミドルエイジは会社の中核を担っているため、時間という制約を受けざるを得ない。
  このことを考えると、私たち大学生は、親の脛をかじりながらでも、貴重な時間を有意義に過ごすことが人生の効用を最大化に近づけることに なると信じている。そんな私は明々後日から欧州へ旅行に行く予定だ。
(2014年9月 鵜名山 裕雅)