2016/09/04

人の振り見て我が振り直せ

私は今の会社に入社以来、主に2つの部署を渡り歩いてきました。
1つは運営管理でも出てくる4M(Man、Material、Method、Machine)の中でも、ManとMethodの2つにフォーカスし、主に作業改善により工場の効率化を目指す部隊。もちろん、案件によっては工場や事業部の経営にまで踏み込んでいました。
もう1つは業務設計&企画提案部隊。自社の商材を提案書に起こし、得意先へ提案、受注後は業務設計を行い、現場へ落とします。

いずれにも共通する項目は「提案」です。作業改善の提案、経営改善の提案、商材(得意先への便益)の提案などなど。

ここ2年くらい、この「提案」に際して思うことがある。
「提案する側はそれが出来ているのか?」と。
作業現場に作業効率化を提案しているのに、提案している本人が日々、業務に忙殺されて残業時間が過労死ライン(80時間/h)を超えている。
工場に経営改善の提案をしているのに、自分たちの部署は経費がかさんでいる。
商材の導入した後の未来を描いている(業務配分の見直し⇒コアビジネスへのリソース投入)のに、自分たちはコアビジネスへのリソースを十分に充てていない。

こういった状況って、説得力がないですよね。

本来、「人の振り見て我が振り直せという」言葉は他人の悪いところが見えている状況で、自分が同じようにならないよう気を付ける・・・という意味合いが強いですが、診断士であれ何であれ、「誰かに何かを提案する時、自分はそれが出来ているだろうか?」と振り返る意味合いにも取れるだろうと思っています。

景気が伸び悩む中、仕事をとるにも受け身ではなく「提案型」で攻めないと厳しい世の中ですが、提案機会を仕事をとるチャンスだけでなく、自分を振り返るチャンスにも使えたらもっともっと成長していけるのではないかと思ったこの土日でした。
2016年9月 岩谷